« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »
□常滑を代表する大企業・INAX(イナックス)の工場の間を抜ける細い道を歩いていたら、この消火栓が目にとまった。侘び寂びた美しさに感じ入ってしまった。赤い塗料の脱色具合、はがれ具合。赤さびの浮き具合。レトロな形も面白い。微妙な色合いが混じり込んだ背景のグレー。その柔らかな階調の中に浮かび上がる薄赤く細長く直立した物体。白い「消火栓」の文字。根元に生える苔や草の緑も程よいアクセントになっている。写真に撮って、大きく伸ばして額にいれ、飾っておきたくなった。
□前にも書いたが、常滑では古い製陶工場が次々と解体されている。それら工場の内部には、焼きもの製品を作るための機械や道具がホコリにまみれて残されたままになっている。建物の解体とともに資源ゴミや埋め立てゴミとして廃棄されてしまうのだろう。タヌキの置き物を作るための石膏製の型が死体のようにころがっていた。無惨な姿だ。しかし、これも致し方ない。時代の変化の大きな流れが常滑の町に押し寄せている。 これからの常滑の町は、どのような風景になって行くのだろう。
□広大な空き地として広がる常滑の海辺の埋め立て地を歩くと、雑草の中に混じって鮮やかな色彩の花をよく見かける。常滑の野山では見ることのない種類が多い。埋め立てのためにどこからか運ばれてきた土の中に紛れ込んでいた種子が、そこで芽を出し花を咲かせるのだ。 この花は、どこから運ばれてきたのだろう。
□常滑も観光地として人々の知れるところとなり、寒い中、元旦から多くの観光客が「焼きもの散歩道」を歩き巡っていた。迷路のような散歩道の途上、今日も観光マップを手にした人々が、迷うことを楽しんでいるかのように散策していた。
□常滑東小学校は丘陵地の中にあって、広々とした校庭が魅力的な小学校だ。たまたま通りがかった時、太陽に光り輝くジャングルジムが目にとまった。冬休みの誰もいない校庭で、そのひととき、どの遊具よりも超越的なイメージを放っていた。
□パリ在住のアーティスト坂田英三さんから一冊の本が届いた。彼のこれまでのアート作品の主要なものを紹介したものである。文はフランス語で書かれているが、記録写真が豊富に使われているため見ることを通して内容をある程度把握できる。その内容を私が説明するより、坂田さんの日本語によるホームページがあるので、そちらをご参照されるとよろしいでしょう。興味のある方は、ブログ「坂田英三のパリ便り」を経由してホームページまでどうぞ。