◎ シューティング
□ツバメは、もう庭には現れなくなった。今はトンボがやってくる。赤とんぼも来るが、胸の部分が青く光った少し大きいトンボが悠然と庭の上を旋回する。鬼ヤンマか、銀ヤンマだと思うのだが、よくわからない。それは、赤とんぼのように群れてやってくることはない。
ツバメのときもそうなのだが、早く飛ぶ生き物に対して狩猟のようにカメラを向ける。動物的本能がうずくのか。写真表現というより、銃で撃ち落とすかのようにシャッターを切る。カメラのオートフォーカスを解除し、マニュアルフォーカスで1mに固定する。ノーファインダーで獲物が1m程の距離に来たときにカメラをそちらに向けてシャッターを切る。
不思議なことにシャッターのカシャンという音に胸の青いトンボは反応して静止する。その時が、シャッターチャンスだ。瞬間的に狙いを定め、カメラのレンズをトンボに向けワンショット。
カシャン!というシャッター音が、庭の広がりに一瞬響き、青い空に消えて行く。

